10月1日|10月が始まりました。

【今日のニュースから考える|2026年10月1日】

10月が始まりました。

月初なので今日は、個別のニュースを並べるよりも、「今月、社会のどんな変化を見ていくか」を整理してみたいと思います。

9月を振り返ると、金利、エネルギー、AI、自然災害、観光、人材育成。さまざまなニュースがありました。

その中で見えてきたのは、社会の評価軸が少しずつ変わっていることです。

「安いか」「速いか」「多いか」だけではなく、「持続できるか」「地域に何が残るか」「人を育てられるか」が、以前より重要になってきています。

10月は、この変化がさらに具体化する月になりそうです。


■ ① 「観光客を増やす」から、「地域に価値を残す」へ

9月末にはツーリズムEXPOジャパン2026が東京で開催され、国内外の地域や観光事業者が集まりました。約18万人規模の来場を見込む大規模イベントで、地域文化やサステナブルな観光の発信も目立ちました。

これから重要なのは、旅行者数だけではありません。

地域で宿泊したか。地域で食べたか。ガイドに仕事が生まれたか。文化が伝わったか。自然の保全につながったか。もう一度来たいと思ってもらえたか。

観光は、「移動する産業」から「地域価値を循環させる産業」へ進み始めています。


■ ② 「サステナブル」は、理念から日常の選択へ

今日10月1日から東京都では「くらしフェスタ東京2026」が始まります。

テーマは「未来のために今できること」。食品ロス、プラスチック、衣類、エシカル消費など、毎日の選択と社会・環境をつなげて考える取り組みです。

ここは重要だと思います。

サステナビリティは、環境問題の専門家だけが考えるものではなくなっています。

何を買うか。どこへ旅行するか。何を食べるか。どんな企業を選ぶか。

生活者の選択そのものが、地域経済や自然環境に影響を与える時代です。

だからこそ、地域側も「良いことをしている」と伝えるだけでは足りません。

なぜこの商品を選ぶのか。なぜこの地域へ行くのか。誰にお金が戻るのか。

そこまで説明できることが、価値になります。


■ ③ AIは「使うかどうか」から、「どう使うか」へ

AIの議論も次の段階に入りました。

世界では、価格設定、顧客行動分析、業務効率化などにAIが急速に入り始めています。例えば米マクドナルドでは、取引データや競合価格などをAIで分析し、店舗ごとの価格最適化に活用する取り組みが報じられています。

一方で、AI端末による録音・録画やプライバシーへの懸念も強まっています。

つまり10月以降は、

「AIを使っているか」

より、

「何をAIに任せ、何を人が担うのか」

という設計が重要になります。

地域でも同じです。

データ分析はAI。

発信支援もAI。

事務作業もAI。

でも、現場を見る。人と話す。自然を読む。文化の意味を理解する。

そこは人間が担う。

AIが広がるほど、「現場に立てる人」の価値はむしろ上がっていくと思います。


■ ④ 10月は「地域に何が残るか」を見る月にしたい

これから秋の観光シーズンが本格化します。

紅葉。

祭り。

食。

自然体験。

修学旅行。

企業研修。

地域イベント。

人が動く季節です。

だからこそ、今月は「何人来たか」だけではなく、

地域に仕事が残ったか。

地域の人が育ったか。

文化が伝わったか。

自然を理解する人が増えたか。

次の関係が生まれたか。

そこまで見ていきたいと思います。


【10月最初の問い】

「今月、何を増やすかではなく、何を“積み上げる”か?」

売上。

来訪者。

イベント数。

フォロワー。

もちろん大切です。

でも、

知識が残る。

人が育つ。

地域のファンが増える。

文化が次の世代へ渡る。

自然を理解する人が増える。

そんな積み上げもあります。

10月は、目の前の数字だけではなく、「未来に残るもの」を意識しながら社会を見ていきたいと思います。


宮入正陽
株式会社 東京山側DMC 代表取締役

このコラムは、週3〜4回メールでもお届けしています(無料)。
メールで受け取る(登録はこちら)

この回をブログで読む/これまでの回の一覧