9月27日|今日は、千葉県で続いている災害について考えてみたいと思います。
【今日のニュースから考える|2026年9月27日】
今日は、
千葉県で続いている災害について考えてみたいと思います。
まず、亡くなられた方々に心よりお悔やみ申し上げます。
被災された皆さま、そして復旧・救助・支援にあたっている皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。
千葉県では、8月の豪雨で大きな被害が出たばかりでした。
その復旧途中に、今度は台風25号。
道路。河川。住宅。停電。鉄道。観光地。農業。
さまざまな場所で被害が重なっています。
中でも、個人的に非常に考えさせられるのが、
養老渓谷と小湊鉄道です。
小湊鉄道は、今年6月の台風、8月の豪雨でも被災し、ようやくシルバーウィーク初日に全線運転を再開したばかりでした。
しかし台風25号で再び被災。
少なくとも24か所で被害が確認され、上総牛久―上総中野間は当面運休。
現在、養老渓谷方面へ鉄道では行けない状態になっています。
このニュースを見て、「鉄道が壊れた」だけでは終われないと思いました。
■ 一本の鉄道は、一本の線路ではない
小湊鉄道が止まる。
すると、観光客が来られない。
旅館の予約が減る。飲食店に人が来ない。農産物が売れない。
地域で働く人の移動にも影響する。
つまり鉄道とは、交通インフラであると同時に、
観光インフラ。生活インフラ。地域経済インフラ。
そして、
地域の風景そのものでもあります。
一つのインフラが止まることで、
普段は見えなかった地域内のつながりが見えてきます。
■ 「観光地の復旧」は、道路を直せば終わりではない
養老渓谷では、停電が続く旅館もあり、保存していた食材が大量に失われる可能性など、事業者への直接的な影響も出ています。
観光地の復旧というと、
道路を直す。鉄道を直す。建物を直す。
という話になりがちです。
でも実際には、従業員が戻れるか。
事業者が再開できるか。
お客さんが戻ってくるか。
仕入れ先が残っているか。
地域の人の気持ちが戻るか。
そこまで含めて、初めて「復旧」なのだと思います。
■ 災害は一度で終わるとは限らない
今回、もう一つ重要なのは、
「連続災害」という視点です。
8月豪雨。
台風25号。
そして現在、
台風26号も日本付近への影響が懸念されています。
災害対応を考える時、
一回壊れて、
一回直して、
元に戻る。
という前提では考えにくくなっています。
復旧している途中に、次の災害が来る。
その時、
道路は耐えられるのか。
河川は耐えられるのか。
事業者は耐えられるのか。
自治体職員は耐えられるのか。
地域コミュニティは耐えられるのか。
これから問われるのは、
「壊れない地域」
だけではなく、
「何度壊れても、立ち上がれる地域」
なのかもしれません。
■ そして災害の後にこそ、「地域でお金を使う」意味がある
千葉県は現在、
8月豪雨による農林水産業の被害を受け、
県産農林水産物を食べて応援する取り組みも呼びかけています。
災害支援というと、
寄付。物資。ボランティア。
を思い浮かべます。
もちろん重要です。
でも、
少し時間が経った後には、
現地で泊まる。
現地で食べる。
農産物を買う。
地域の商品を買う。
観光が再開したら訪れる。
こうした
「地域経済を止めない支援」
も非常に重要です。
復旧とは、インフラを直すことと同時に、地域の経済循環をもう一度動かすことでもあります。
今回の千葉の災害を見ていると、
改めて、
「自然と地域経済は別々ではない」
と感じます。
山が崩れる。
鉄道が止まる。
観光客が来なくなる。
宿が止まる。
農産物が売れなくなる。
一方で、
森を管理する。
川を見る。
地形を知る。
危険箇所を共有する。
地域内で助け合う。
外部との関係人口を持つ。
こうした積み重ねが、災害が起きた時の地域の回復力につながります。
【今日の問い】
「地域の本当の強さは、平時ではなく、何かが起きた時に見えるのではないだろうか?」
大きな施設がある。
観光客が多い。
売上が大きい。
それも地域の力です。
でも、
困った時に声をかけられる人がいる。
地域の地形を知る人がいる。
危険な場所を知る人がいる。
復旧を助けられる企業がいる。
外から応援してくれる人がいる。
また来ようと思ってくれる人がいる。
こうした
「目に見えにくい関係」
もまた、
地域の大きな資産なのだと思います。
災害が起きた時だけ
地域を考えるのではなく、
平時から、
自然を知る。
地域を知る。
人とつながる。
地域でお金を使う。
その積み重ねが、
災害時の力になる。
千葉県の一日も早い復旧を願いながら、
今日はそんなことを考えています。
※千葉県では、8月豪雨と台風25号からの復旧が現在も続いています。最新の被害・交通・支援情報は、千葉県、防災ポータル、各市町村、交通事業者などの公式情報をご確認ください。
宮入正陽
株式会社 東京山側DMC 代表取締役
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