自然に触れる事での「探求力と楽しさ」が育まれる事を大事に

鮫島克仁

Q:サメさんのこれまでの経歴を教えてください

 「ものづくり」と「外あそび」の楽しさを体現するべく、パウダースノーを求めて青森の八甲田山麓へ移り住みました。その後は、ニュージーランドへのスノートリップや、地元の埼玉に戻り関東中部エリアのバックカントリーエリアでスノーアクティビティを楽しんできました。木工/造形美術など多種多様なものづくりを経て、Garmin Japanのボードメンバーとして18年間勤務しました。カスタマーサポート部署のリーダー、アウトドアデバイスや登山地図担当として、様々なお客様へ寄り添いながらアフターフォローを行ったりしていました。今はキャンプ用品の輸入業として独立し、同時に東京山側の魅力も伝えています。

Q:東京山側に移住されたとお聞きしました。東京山側はどんな場所ですか?

「深い自然」と「都心との近さ」が、最大の魅力です。東京駅から約1時間30分、立川駅から約30分で、都内とは思えないほどの山深い自然に身を置くことができ、多種多様な動植物の変化から四季の移り変わりを五感で感じ取ることができます。冬はマイナスまで温度が下がる事が多々あります。関東平野の東側に位置している事で降雪回数が少なく、「ピリっ」とした冷たい空気を肌で感じながら、眼下に望む遠くの都心のビル群を横目に里山のトレッキングも楽しみでもあります。


また、深い自然の中から蓄積された歴史文化も魅力です。信仰の造詣が深いエリアに目を向けがちですが、東京山側にも「御岳」を代表にして様々な神社仏閣があり、また文化の象徴として「酒蔵」も各地域に根付いているのも、魅力の一つです。この環境は、都心にお住まいの方だけでなく、世界の人たちに味わって頂きたい「財産」と感じています。

Q:探究型自然体験学習スクールでは子どもたちにどんな事を大事にして接していますか?

自然に触れる事での「探求力と楽しさ」が育まれる事を大事にしています。「手触り」「温度」「香り」「色彩」など五感から得られる情報に、「なぜ?」という探究の意識を傾けさせ育められればという思いで接しています。

Q:根っからの山男と聞いております。山や自然の魅力について、教えてください。

一言では表現できませんが、「遊び」の側面はもちろんです。温度差だけではない「四季の移り変わり」を感じられる事も魅力でしょう。また、ノイズが聞こえない静寂な時間を過ごせる事で、「無」になれる場所でもあります。

Q:スクールやアドベンチャートラベルで、これから東京山側で仕掛けたい企画や目標があれば教えてください。

「ものづくり x 植物の魅力 x 自然の営み」をテーマに仕掛けができればと考えています。デジタル社会の中で、物理的に「モノ」が形成されていく工程は、多角的なイメージが湧きやすく、また完成後の達成感もより高いはずです。そして、「モノ」が私達や、動植物の営みの中でどのような役割を果たせるのか?東京山側なら、それを実施できる素晴らしい環境が揃っていると確信しています。

鮫島 克仁

サメさん

ゲレンデ外の山を滑るという「バックカントリー」を目の当たりにして、「究極の自由さ」を感じ登坂用品と雪山のスキルを日々勉強して、パウダースノーを求めメジャーなエリアへと入っていく。自然環境の中で感じる事ができる「癒し」の場の提供や手助けをする事で、多くの人たちが自然環境に対する敬いの気持ちを高められることを目指しています。urban blind design 日本総輸入代理店(キャンプ用品)を主な事業とした合同会社AND GATHER CORPORATION 代表も務める。

資格 日本アウトドアセラピー協会公認キャンプセラピスト 日本雪崩ネットワークアドバンスセーフティキャンプ受講 SNS