子どもたちのワクワクを引き立て、挑戦する場を

村野 夏生 (TOKYO YAMAGAWA GUIDE)

Q:東京山側ではいつから活動してますか?

2021年10月に農業をするために東京山側に移住し、秋川リバークリーンナップに参加しました。フォースウエルネスの代表宮入正陽(現東京山側DMC代表取締役)と、誰にとっても幸せな探究型自然体験学習スクールに出会い一緒に活動を始めました。

Q:移住する前はどんな活動をしていましたか?

NPO法人Green Bird渋谷チームの学生リーダーとして、渋谷の街のクリーンナップイベントの企画運営をしていました。ボランティアのハードルを下げて、楽しいクリーンナップ活動を作ることを渋谷の多種多様な人たちと一緒に考え企画していました。

Q:東京山側のスクールに参加する子どもたちと接する中で、大事にしていることはありますか?

まず、子どもにとって楽しい空間を作ることが大切です。楽しくなければ、子どもたちの好奇心や意欲は出ません。自分もそうでした。子どもたちのワクワクを引き立て、挑戦する場を作っています。成功したら褒め、失敗したらどうすればできるかを一緒に考えます。あとは自分のことだけを考えるのではなく、みんなで一緒にする楽しさを感じて頂くために、チームに分けたり、他の子供たちの意見を聞くように促します。それから自分の意見を発信します。でも強制はしません。今自分が興味があることに全力で取り組んでほしいからです。そうすることで、「意欲の根っこ」や「自己肯定感」が芽生え、全てのヒト、コト、モノに思いやりをもち、どんな環境でも成長できる子供になれると考えています。

Q:新しい日本の産業とよばれる「アドベンチャートラベル」について教えてください。

アドベンチャートラベル(AT)とは、自然の中でアクティビティや異文化体験など、地域の人々と触れ合いながら行う旅行形態です。「アクティビティ、自然、文化体験の3要素のうち、2つ以上で構成される旅行」と定義されています。アクティビティでの触れ合いは一方向ではなく、観光客と地域の人々の双方向で行われることが理想的とされています。自然・文化・地域を大切にしながら、地域資源を観光によって、経済価値に結びつける取り組みが進められています。ここまでが一般的なアドベンチャートラベルです。


東京山側では、この一般的なアドベンチャートラベルはもちろん、さらに高付加価値なアドベンチャートラベルを展開します。具体的には、日本の寺社仏閣や伝統工芸品、伝統芸能、多様な自然から生まれる食文化など、日本人も知らないような深い日本の魅力を伝え、体感していただくことです。日本全国に眠る原石なので、全国に眠るその原石を掘り起こし、磨き、輝かせて世界の人たちに日本の魅力を伝えていきたいです。

Q:アドベンチャートラベルではどんな役割を担っていきたいのか、そしてどんな未来を目指していますか?

今の高校生や大学生など、次の世代にアドベンチャートラベルを繋げる存在になりたいと思っています。まずは自分がしっかりと稼ぐことが大事だと考えています。そうすることでアドベンチャートラベルが、次の世代の目標になる気がします。この新しい産業が日本の未来をより良い方向に変えていけると信じています。

Q:最後に東京山側の魅力について教えてください。

歩けばすぐに山や渓流などの自然と繋がれることが一番の魅力です。都心へも日帰りで行ける距離でもあります。そしてこの時代に、人と人がつながっていくアナログ的な楽しさもあります。そして東京山側には個性的で特徴的な人たちがたくさんいます。子どもみたいに目を輝かせながら東京山側で何かをしています。繋がることを忘れていないバランスの取れた場所です。

村野 夏生 (むらの なつみ)

なつくん

1999年6月2日、東京都三鷹市出身。色々な人と出会いその縁を大切にし続けたからこそ今の自分があり感謝しています。今一番楽しいことは探究型自然体験学習スクールで出会った子どもたちがグングン成長して、楽しそうにニコニコしている瞬間です。アドベンチャートラベルなど含め、夢を創るこの仕事に携わらせていただいてとても幸せです。

資格 WEA(COL) IELTS5.0 SNS